オンライン申請のフォーム統一化
【質問】
現在も様々なオンライン申請が行われていますが、同じような内容の申請でも、各市町村においてばらばらの申請フォームを作成していると思われます。 これらの申請フォームなどを統一しないと真の意味でのデジタル化は進まないと考えていますが、どのようにすればこのような課題が解決できると考えていますか。
【答え】
まず、基幹系システムについてですが、最も本質的な解決方法は国が全国一律のフォーマットを用意し統一的に運用することです。この方が費用対効果的にも、またユーザーである市民にとってもわかりやすくて良いと思います。ただ、総務省は自治体情報システムの標準化、共通化についての標準仕様書の作成は行うものの、実際のシステムについては、各ベンダー企業に委ねるようです。なので、「仕様は同じでも、UI・UXが異なるシステム」が現れる可能性があります。
また、基幹系システムに限らない情報システムについてですが、これはケースバイケースになると思います。今後は、住民本位の汎用性のあるクラウドサービスを選定する目を担当職員は持つ必要があります。
回答者:菅原直敏(自治体DX白書.com共同編集長/磐梯町CDO)
【参考】
『地方公共団体の情報システムの標準化に向けた取組』(総務省の資料)
『地方自治体によるガバメントクラウドの活用について(案)』(令和3年1月、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室)