以前の記事で、デジタル技術は手段であって目的ではないということをお話ししました。
そのデジタル技術、手段ですか?目的ですか?
今回は、そのデジタル技術がどのような状態で手元にあればよいのかについて、お話ししていきます。
デジタル技術、使いやすさ>理解すること
デジタル技術の活用で重要なのは、技術の理解ではなくて技術の使いやすさです。
自治体でデジタル化やDXを進めていこうとすると、例えば、「高齢者の方はデジタルが苦手だろう、使えないだろう」と、議員さんや住民の方から言われることがあるかと思います。
これは誤解かもしれません。
年齢の高い低いで、デジタルが苦手というレッテルを貼ってはいけません。
正しくは、技術が使いやすい状態で提供されておらず使いづらい可能性がある、ということなんです。
テレビのリモコンは使いやすい!?
例えば、テレビのリモコン、いかがでしょうか?
日本のテレビのリモコン、なんか複雑ですよね?ボタンが多い、使っていない機能がある…など
テレビはすでに半世紀以上も前の技術ですが、リモコンはボタンが増えるばかりで、私も使う時に一瞬、悩む・考える・探す、という思考や行動が入ってしまいます。決して使いやすいとは言い切れません。
一方で、比較的新しい技術であるタブレット端末をみてみましょう。
ご存じのお通りタッチするだけで使えて、タッチするときもリモコン操作のように、悩む・考える・探す、ことはほぼなく直感的に使えるかと思います。
そして、説明書がほぼ存在しません。使う時に説明がいらないように設計されているのです。
これであれば、小さなお子さんでも高齢者の方でも使いやすいかと思います。
よって、技術のレベルの高さや理解の深さよりも、技術の使いやすさが求められてくるのです。
普段使っているデジタル技術、無意識に使いやすいものを選んでいるのではないでしょうか?
また、スマートフォンで家族や友人と会話するとき、どんなツールを使っていますか?
次回は、全ての人が同じ技術を使えることが課題解決になる、ということを掘り下げてみましょう。
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