自治体DXお悩み相談~職員のデジタルデバイド

知識・技術・環境の3要素

【質問】

市民はもちろん、職員のデジタルデバイドが問題です。何か改善策はありますか?

【答え】

職員のデジタルデバイドを解消するには、知識、技術、環境の3つの要素からボトムアップを図ることが有効です。その際に、職場が職員にどのような業務をできることを求めていて、そのためにどうすれば良いのかを具体的に可視化すると、アプローチの仕方が見えてきます。

例えば、全ての職員がテレワークをできる状態を作りたいと設定したとします。その際に必要な知識はテレワーク環境でも情報漏洩しない情報セキュリティに関することです。また、必要な技術は、オンライン会議ツール、チャットツール、クラウドストレージ等の職員がリモートで業務にあたる際に、それらを補完してくれるツールの活用方法です。さらに、必要な環境については、在宅等における通信環境、端末、就労規則等の整備になります。このように考えると、デジタルデバイド解消のアプローチは、知識を習得するための研修やアーカイブ動画による学習、技術を習得するためのワークショップや各課に配属するサポート職員、そして環境整備のための規則の改廃や予算の獲得になります。

回答者:菅原直敏(自治体DX白書.com共同編集長/磐梯町CDO)