自治体DX概要編・楽しんでいきましょう!

自治体DX概要編・楽しんでいきましょう!

自治体が「DXを始めよう!」と思った際に、どのように進めたらよいのかという点についてのお悩みの声を現場の職員から多く頂きます。実はこのお悩みに一律にお答えするのは非常に難しい問題です。

なぜなら、自治体の規模や種別、首長の意識、職員の量と質等、自治体よって立つ前提条件だけでも大きく異なるからです。したがって、全国の自治体へ総合的・網羅的・詳細にマニュアルを示すことは極めて困難であると感じています。

一方で、様々な自治体にて実務に関わったり、眺めたりしていると、「やった方が良いこと」「避けた方が良いこと」「職員がつまずくところ」等には一定の共通項やパターンがあることに気づきました。

そこで、経験則と実務に基づいた「自治体DXの進め方」をある程度一般化して、共有することによって、自治体DXの実務に関わる人々のお役に立てるのではないかと考えました。

なお、最初に自治体関係者がつまずくところは「実務的な視点で、自治体DXの進め方を単純に説明してくれる情報が少ない」ことに起因しています。自治体の担当者がまず知りたいことは、「キラキラした将来像」ではなく、「上司の説得の仕方」や「うまく進められない場合の代替案」等、「ドロドロした実務」であるということに、多くの自治体関係者との意見交換で気づかされました。どんなに理想的な進め方を机上で示されても、実務に活かせなければ、成果に繋げられないからです。

そこで、自治体DXの進め方について、意識変革、体制整備、方針策定の3つの柱に単純化しました。細かいことを考慮すると他にも要素はあるのですが、基本的にはこの3つの柱を軸に進めていくと、具体的な取り組みを行える段階に到達します。

入門編では、これらの3つの柱の要素について概説していきます。実務編では、具体的な取り組みの事例等も交えながら、具体の進め方を概説します。応用編では、より細かい技術的、専門的な進め方について、各自治体のおかれた状況も加味しながら、紹介していきます。

なお、これらの3つの柱は直線的なステップではなく、自治体の置かれた環境によって同時進行していきます。常に行ったり来たりで、試行錯誤です。立ち上げ段階は最も負荷が高いところですが、やりがいもあり、実り多きところでもあるので、楽しんでいきましょう!

「自治体DX入門編①マインドセットを変えよう!」はこちら