自治体DX入門編④ミッション・ビジョンとは?

自治体DX入門編④ミッション・ビジョンは何ですか?

DXは、手段であって目的ではない!

首長や幹部職員がDXをやる気になった場合、何のためにDXに取り組むのかという点の再確認が必要です。なぜなら、デジタル技術は手段であって目的ではないからです。

その際に、ミッション、ビジョンを再確認しましょう。

まず、ミッションの確認です。ミッションとは、自治体の存在理由であり、使命や基本理念と読み替えることができます。自治体のミッションは総合計画等で謳われていると思いますので、それらを確認します。

次に、ビジョンの確認です。ビジョンとは自分達がどうありたいかを表現したものであり、将来像や展望と読み替えることができます。自治体のビジョンも総合計画等で謳われていると思いますので、それらを確認します。

最後に、ビジョンの具体化です。総合計画等で描かれているビジョンは、解像度が低かったり、現状にそぐわない場合もあったりするので、DXの取り組みをする際に、多少整理することも少なくありません。

なお、ミッション・ビジョンが曖昧であったり、形骸化している自治体にまれに遭遇することがあります。この場合は、DX推進をミッション・ビジョンを再設定する良い機会と捉えることもできます。

 

参考までに磐梯町デジタル変革戦略第1版のミッション・ビジョンの整理を共有します。このようなピラミッドが常に頭の中で描けていれば、デジタル技術の目的化を抑制することができます。

「自治体DX入門編⑤戦略・戦術を考えよう!」はこちら
菅原直敏(自治体DX白書共同編集委員長/磐梯町CDO)