【#ホンネのDX】働くママが「私」に戻れる居場所づくり|愛媛デジ女プロジェクト代表 飯野めぐみさん(1)

#ホンネのDX 今回は愛媛デジ女プロジェクト代表 飯野めぐみさんとの対談です。

飯野さんは愛媛県松山市でイベントプロデュースやコミュニティ運営などを行い、そこで出会った仲間と「愛媛デジ女(じょ)プロジェクト」を立ち上げて、デジタル教育を通して自分らしくフレキシブルな働き方の実現を目指している方です。2人のお子さんのママでもあります。

また、カラーセラピストでもあり、デジタル支援員としてサポート業も行っています。

そんな飯野さんに、「愛媛デジ女プロジェクト」の立ち上げに至った経緯や、このプロジェクトを通じて叶えたい未来についてホンネを伺いました。

地域活動を入口に女性が働くことを考える

菅原:今日は愛媛と神奈川を結んだ対談です。最初に、私のほうから飯野さんのご紹介をさせていただきます。
まず1点目、松山市認定NPO「ままふわライフ」代表ということで、地域や社会活動をされています。そして、2点目として、「愛媛デジ女プロジェクト」の代表もされています。
3点目に、お子さんのママでもいらっしゃるということで、本当に多様な地域活動をされている、そして社会に対する活動もされている飯野めぐみさんなんですけれども、補足があれば自己紹介をお願いします。

飯野代表:愛媛県に住んでおります飯野めぐみと申します。個人事業主としてカラーセラピストをしており、NPOの活動としてママのためのリフレッシュから、働くことを考えるというテーマで活動をしてきました。幼稚園と小学生の2人の男の子がおります。

菅原:ありがとうございます。それではさっそく、今日のお話に移っていきたいと思います。

子育て中の女性に余裕を作りたい

菅原:NPOや愛媛デジ女プロジェクトといった活動をされているのは、きっと思いがあるからだと思います。飯野さんを突き動かす思いのようなものがあれば、ぜひお聞かせください。

飯野代表:そもそも自分の活動のミッションとして「各々がお互いを認め合うやさしい世界を作りたい」ということがあり、そのためには、余裕が必要だと思ったんです。上の子どもが1歳のときにカラーセラピストの活動を始めたのですが、きっかけは、ママになると自分の気持ちや考えを話す場所がこんなにないのだと思ったことでした。それなら自分で作ってしまおうと思ったのが、活動の始まりです。誰しも精神的余裕や経済的余裕がないとやさしい気持ちになれないので、そういった余裕を生み出していく活動をしたい、自分の本音を話せる場所で、自分の生き方を見つけていく場所づくりをしたいということが、すべての活動の根源になっていると思います。

菅原:今、すごく大切な要素が3つくらいあったと思います。これは僕が男だからわかっていないかもしれないですけれども、ママになったときに自分を表現したり伝えていったりする場が少なくなるというのは、劇的に変わるものなのですか?

飯野代表:そうですね。当たり前なのですが、ほとんど子どもの話になってしまうんです。大事な存在ができて、自分を置き去りにしてしまうんですね。もちろん子どもは大事ですが、自分のことも大事にしていくことで、子どものことや、周りのパートナーや社会のことを大事にしていくことにつながるのではないかと、私は思っています。

菅原:今はだんだん変わってきていますが、まだ日本はどうしても子育てというと女性が主に担うという感じがあったりしますよね。地域によってはもっと強い場合もあると思います。そのときに、余裕や余白みたいなものが必要じゃないかというのは、まったくそうだと思います。どんなに素晴らしい人でも、余裕がなくなると追い詰められて変わってしまうんですよね。それが今の時代の精神的、経済的、時間的な部分にもあると思うんです。余裕を作れたらいいですよね。

役割に縛られない自分を取り戻す

菅原:今のお話と連動してきますが、ママになるとどうしても子どもに引っ張られることがあって、自分の余裕を作るものがなくなってしまう。そのときに、ディスカッションしたり意見交換をしたりするような場があったらいいんじゃないか、という流れでいろいろ活動されているのですね。

飯野代表:根底には余裕を持てるための場を作りたいという思いがあります。やはり社会の中では女性の役割が決まっていることが多いのではないかと思うんです。結婚したら妻になり、子どもを産むことがあれば母になり、姑さんから見るとお嫁さんであり、その役割を演じているというわけではないですが、社会の中で適応していくために自分が環境に合わせていくうちに、自分のことがわからなくなってしまったりすることが自然にあるので、自分を取り戻す活動をしています。

菅原:確かにそうですね。妻、母、嫁の役割、さらに仕事をされたりすると仕事の役割もある。男性にもいろいろな顔はもちろんありながらも、仕事に集中できる環境を持つ方が多いので、そこは男性と女性で大きく違うのだろうなと思いました。

愛媛デジ女プロジェクトで女性に柔軟な働き方を

飯野めぐみさんとの対談は次回に続きます。
次回は、飯野さんの「愛媛デジ女プロジェクト」の取り組みについて、具体的な内容や目指す姿を伺います。

愛媛デジ女プロジェクト
https://ehimedejijyo.colon-startwork.com/