都会にはない地方の魅力を広めていきたい
#ホンネのDX 今回は福島県磐梯町議会議員 玉水まどかさんとの対談です。
磐梯町は我が自治体DX白書共同編集委員長が最高デジタル責任者に就任し、デジタル変革に関わっている町でもあります。
そして玉水さんは磐梯町議会のデジタル変革検討委員会の副委員長もされています。
そんな玉水さんに、町議会議員に立候補するに至った経緯や、デジタル変革を通じて叶えたい未来についてホンネを伺いました。
町議会議員にトップ当選、そしてデジタル変革の推進へ
菅原:みなさんこんにちは。自治体DX白書共同編集委員長の菅原直敏です。
今日は福島県磐梯町議会議員の玉水まどかさんにお話を伺っていきます。
玉水さん、今どちらにいらっしゃるんですか?私も見たことのある場所なのですが。
玉水議員:こちら磐梯町の七ツ森にありますLivingAnywhere Commons(リビングエニーウェアコモンズ)という場所になります。
菅原:その場所についても後ほどお話を伺えたらと思います。
まず私の方から玉水さんのご紹介をさせていただきます。
福島県磐梯町で町議会議員をしてらっしゃいます。もともと磐梯町のご出身でしたが東京の大学に進学されてから10年ほど東京で過ごし、その後ふるさとに戻って町議会議員選挙に出馬、なんとトップで当選されました。
磐梯町は私も関わっていますがデジタル変革というものを熱心にされていて、議会にデジタル変革検討委員会を設置しており、玉水さんはその副委員長をされています。
そして、これは意外ですがなんとヨガの指導をされているんですね。
今いらっしゃるLivingAnywearで朝ヨガをされたり、本当にさまざまな顔をお持ちの玉水さんが今日のゲストです。
玉水議員:ご紹介ありがとうございました。
人口約3000人の小さな町、ご覧の通り自然豊かなところであり、住民の方もユニークで人間味あふれる方ばかりですので、背伸びせずに対談にお答えできればと思います。
交流人口を増やして都会と地方の架け橋に
菅原:玉水さんが目指される世界、実現したい事、あるいはまちづくりについてお伺いします。
おそらく町から一度出られて、戻ってきて町議会議員になるというのはそれなりの思いがないとできないと思うのですが。
玉水議員:私の実現したいことに、磐梯町は小さな町なので交流人口を増やしていきたいというものがあります。
大学進学で東京に出る時には、こんなちっちゃい町つまらないから出て行くわ、という感じだったのですが、自然環境や住んでいる方々の生活に活きる知恵、独特のユーモアセンスなど外で暮らしたからこそ見えてくる地域のよさに気づきました。
この地域のよさを全国に活かしていきたいなと思っています。
菅原:僕は神奈川県出身なので東京に近く、東京にはあまり珍しさも何も感じないのだけれど、玉水さんはどうして東京に出たいと思ったんですか?
玉水議員:メディアの影響も大きかったと思うんですけど、ドラマの主人公は必ず都会に住んでいて忙しく働いていました。
自分の使命を全うするのであれば東京に行くしかない、のような刷り込みがあったような気がします。
世代を超えたコミュニティで人とつながる喜びを
菅原:でも逆に言うとそれだけご自身の使命というものを意識されていたっていうことですよね。
それをやるためには今の地元の中にいては難しいということが結構あったのではと思うんです。
一定期間出られたことによって、戻った時に気づいた良さ、おそらく今は都会の良さも田舎の良さも両方知っている状態で、そこの架け橋として交流人口を作っていってこの良さを磐梯町から社会に広げていきたい、ということなんですよね。
玉水議員:そうですね。こちらにいると色々な世代の方と接する機会が多く、様々な気づきがあります。
首都圏のマンションだとお隣の方とも顔を合わせずに生活が出来てしまいますが、こちらでは協力しないと生活していけない環境があったりします。
家族や職場のコミュニティだけでなく、定期的に集まって地域の作業をするコミュニティがあったり、5個6個のコミュニティがあることによってもたらされる、自分の存在していい場所がたくさんあるというのがこの地域のいいところだと思います。
菅原:最近はつながりがあるようでない社会ですからね。そういうのってすごく重要なのかなって思います。
次回は人口約3000人の町のデジタル変革について
玉水まどかさんとの対談は次回に続きます。
次回は、玉水さんが磐梯町のデジタル変革において、町議会の中でどのような活動をされてきたのか、具体的な内容やご苦労された点を伺います。