AIを活用したイベント情報集約発信力強化の取り組み「大津市イベント情報集約サイト」〜持続的な地域活性化のために~

“市民の声に応える”から始まった、情報集約AIの活用

大津市では、市の公式ホームページや広報誌でイベント情報を発信していますが、網羅的にイベント情報が掲載されたものはなく、参加したいイベントがなかなか見つからないという市民の声が多くあり、情報発信力の強化が必要でした。

市では、市民生活の利便性向上を目的に、ICT等の先端技術を活用した取組みを進めており、その一環として、2019年よりイベント情報集約にAIを活用する取組みに挑戦されています。

市民の声に向き合い、市民の生活向上につながる情報発信DXを実現している、大津市の具体的な取組み内容についてご紹介します。

 

具体的な取り組み内容

大津市内で開催されるイベント情報を、インターネット上の様々なWEBページからAIが収集し、1つのWEBサイトに集約配信しています。キーワードや開催日程、カテゴリ、エリアなどの軸でイベント情報を検索することができます。さらには新着順や開催日が近い順、人気ランキングも見ることができます。

市民はGoogleなどで「大津 イベント」と検索することや*、大津市公式ホームページや大津市LINE公式アカウントのリンクから利用できます。

※2021年8月11日現在Google「大津 イベント」キーワード検索で表示順位1位。

大津市の職員の作業としては、掲載基準に則り、不適切なイベント情報が収集されていないか等の最終チェックをすることが主であり、煩雑な情報管理作業や、情報の正確性の確認作業などはサービス提供会社が行うので、サイト運営のための職員の負担は大きくありません。

大津市内のイベント情報発信力を強化し、市民サービス向上、地域活性化、シティプロモーション、観光力強化が期待できます。

 

▼大津市イベント情報集約サイト

https://otsu-event.site/

市民の声や効果

大津市イベント情報集約サイト上にはご意見BOX(アンケート回答いただけるフォーム)を設置しており、下記のような非常にポジティブな声を頂いています。

「毎月広報おおつやフリーペーパーのピースマム等を一生懸命見ていました。このようなサイトがあるといいなと思っていたので作っていただきとても有り難いです。」

「参加したいと思うイベントに出会えました。」

「今まであったらいいなと思ってたので大変参考になりました!」

 

イベント情報の掲載件数(終了イベントは除く)は大津市内の開催だけで800件を超え、非常に豊富なイベント情報から参加したいイベント情報を探せます。

2019年5月のサイト開設後、非常にたくさんの方にご好評いただき、累計20万人*の利用を突破しました。

※2021年8月時点、Google Analyticsによるアクセス解析

 

大津市政策調整部イノベーション戦略室職員のコメント

これまで、自分にとって必要なイベント情報を、多数のWEBサイトやSNS等から探す必要があったものが、1つのサイトで、「キーワード」や「日程」などの複数の軸をもとに検索できることに魅力を感じています。実証実験期間を含め2年以上運用してきておりますが、利用者数は年々増加しており、市内のイベントを容易に探すことができるサイトとして支持が高まってきていると感じております。今後も多くの方に利用していただき、本市の魅力的なイベントに参加していただくことに繋がれば嬉しく思います。

 

AIイベント情報集約サービスについて

AIを活用した自動情報収集プログラムによって、WEB上に公開されているイベント情報を各自治体オリジナルのWEBサイトに自動的に集約し、効率的に地域住民に配信します。

 

▼サービス紹介ページ

https://infomotion.co.jp/event-g/