#ホンネのDX 3回連続でお届けする「ふくいテレワーク女子」代表、後藤美佳さんとの対談。1回目では、「いろんな人が生きやすい社会になるのが理想」と、自身がテレワークという働き方を選んだ経緯を語った後藤さんでした。
今回は、そんな後藤さんが代表を務め、福井県内で精力的に活動を行う「ふくいテレワーク女子」の取り組みについて、具体的な内容を伺います。
「ふくいテレワーク女子」の取り組みとは
菅原:前回、「ふくいテレワーク女子」は後藤さんが感じてきた「もっと女性が社会進出できる土壌を」という問題意識から生まれたと伺いました。
日本は総じて女性の社会進出が遅れている、ということは国際的なデータでも明らかになっていることですが、とは言え、私の両親は共働きでしたから、個人的には女性が働くことに対して何も違和感がありません。
むしろ、働いた方が社会との接点が生まれて輝けると思います。ですから、自分らしさのために働いた方がいいのでは?と思います。
東京だと本格的に働く女性は多いですが、福井県のような地方都市であれば、もしかしたら周りからの同調圧力などで「男性より一歩下がって」という雰囲気もあるのかなと感じます。
そんな中、女性がテレワークを活用することで活躍できるようにする「ふくいテレワーク女子」について、具体的な取り組みを教えていただけますか?
後藤代表:「ふくいテレワーク女子」は、福井県が行う「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト」という事業プランコンテストで採択された取り組みです。
「ふくいテレワーク女子」の目的は、女性の両立支援と福井県の情報発信の課題を解決することです。
福井県は観光地や名産品などの情報発信が苦手なところがあります。それを、女性たちがテレワークで解決するという内容を県にプレゼンテーションしまして、100万円の採択金をいただきました。
取り組みを通じて女性の「幸福度」を上げる
菅原:100万円の採択金とはすごいですね。もう少し詳しくお話伺えますか?
後藤代表:取り組みを進めるプロセスは、まず、福井に住む女性たちを10名ほど募集して、コミュニティを作ります。それから、Webマーケティングのスキルをe-Learningで学んでいただきます。e-Learningなので、在宅学習です。
その学習でスキルを身に付けたあとは、福井県の産業、例えば漆器や特産品などをWebサイトやSNSで情報発信していくお仕事をして、効果的にモノが売れる仕組みを作っていくという流れです。
このコミュニティで一番大事にしているのは、女性たちがコミュニティに所属し、心理的安全性を高めた上で個々の望みを叶えていくということです。そうすることで、社会的な繋がりがいろんな方面で増えて幸福度が上がるというか、そんな環境づくりをして行けたらという想いで取り組んでいます。
次回は、地方におけるテレワークの可能性について
後藤美佳さんとの対談は次回が最終です。
次回は、「テレワークで本当に収入が得られるのか?」という、働き方がデジタルへ移行する現代ならではの疑問について、互いの考察を述べていきます。
ふくいテレワーク女子
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