【#ホンネのDX】女性の社会進出をテレワークで|「ふくいテレワーク女子」代表 後藤美佳さん(1)

#ホンネのDX 今回は「ふくいテレワーク女子」代表の後藤美佳さんとの対談です。

後藤さんは福井県敦賀市という街でテレワークをしている女性で、お子さんを育てる母でもあります。
テレワークで東京の企業の仕事などもこなし、都心にいる方とも変わらない価値を非同期の働き方で作っています。
また、ご自身だけではなく、地元の女性たちにテレワークを広める活動も展開しているユニークな方です。

そんな後藤さんに、今の働き方に至る経緯や、「ふくいテレワーク女子」という取り組みを通じて叶えたい未来についてホンネを伺いました。

フルリモートでパラレルワーク

菅原:まず、後藤さんの簡単な自己紹介をお願いできますか?

後藤代表:私は現在、福井県敦賀市という人口6万3千人ほどの街に暮らしていて、子育てしながらフルリモートで仕事をしています。
そのほかにも母が飲食店を経営しているので、その手伝いをすることもあります。
趣味はバンド活動です。

菅原:ということは、色々なことを同時に行うパラレルワークですね。

「いろんな人が生きやすい社会」になるのが理想

菅原:後藤さんは、今の働き方や暮らし方を通じて、どういう世界を目指しているのですか?

後藤代表:少し抽象的な話になりますが、「いろんな人が生きやすい社会」になるのが理想だと思っています。
私の出身は北海道ですが、子供の頃に敦賀市に引っ越してきました。転校して、新しい世界が自分の周りにもう一つ生まれたと同時に、「違うパターンで生活しなければならない生きづらさ」みたいなものを感じた記憶があります。
おそらく、そういう感覚を持っている方は世の中たくさんいるはずなので、その人たちに対して優しい社会であってほしいという想いが、根本の価値観としてあります。

菅原:後藤さんが思い描く「理想の世界」は幼少期の経験から繋がっているのですね。

後藤代表:それから、「女性」という立場で世の中を見てみると、今は子育てしながら仕事をすることに対して罪悪感を持っている人が多いと思います。これは福井県だけではなく、全国的に。
女性は結婚したら家事や育児をするのが「主」で仕事は「副」という囚われみたいな価値観です。
私としては、もっと女性が社会進出できる土壌があるといいなと思っていました。それが「ふくいテレワーク女子」を思いついたきっかけです。
福井県内でテレワークで働ける女性を育て、県内だけでなく、都会からもお仕事を得られる環境が作れたら、女性の「働く」に対する捉え方が変わるのではないかと思いました。
女性たちの多くが「テレワークで場所と時間の制約に囚われずに働くことが当たり前」と思えるようになったら、社会も認めざるを得なくなるのでは?と。

菅原:「ふくいテレワーク女子」は自分の問題意識から生まれたものなのですね。

家以外の居場所と社会的つながり

菅原:後藤さんの中で「自分らしさ」や「幸せ」というものについては、どう捉えていますか?

後藤代表:いろんな場所で社会的な繋がりを感じられると生きがいや幸せを感じます。
例えば、バンドのコミュニティに属して歌を歌っている時。主婦としての自分。そのほかの仲間とのコミュニケーション。
「サードプレイス」と言いますか、いろんな面を持つ自分がいて、それぞれいろんな人たちと繋がっていると喜びを感じますね。

菅原:そのお話を聞くと、サードプレイスどころか4番目、5番目の場所もありそうですね。

次回は「ふくいテレワーク女子」の具体的取り組みについて

後藤美佳さんとの対談は次回に続きます。
次回は、後藤さんが代表を務める「ふくいテレワーク女子」というユニークな取り組みについて、具体的な内容や目指す姿を伺います。

ふくいテレワーク女子
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